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2025.11.29

マウスピース矯正vsワイヤー矯正【費用_期間_痛み】を完全比較

マウスピース矯正vsワイヤー矯正【費用_期間_痛み】を完全比較

新宿オークタワー歯科クリニックです。

歯並びの改善を検討されている皆さまは、口元の美しさだけでなく、噛み合わせや全身の健康にも良い影響を与える「歯列矯正」に大きな期待を寄せていることでしょう。しかし、一歩踏み出そうとすると、「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」という主要な二つの選択肢が目の前に現れ、どちらが自分に合っているのか迷ってしまう方が少なくありません。

この記事では、現代の歯列矯正における二大巨頭であるマウスピース矯正とワイヤー矯正について、費用、治療期間、痛み、見た目、そして日々の生活への影響といった多角的な視点から徹底的に比較・解説いたします。それぞれの治療法のメリット・デメリットを深く掘り下げることで、最終的にご自身に最適な選択をするための判断材料を分かりやすく提供することを目指します。

歯列矯正を始める前に|マウスピース矯正とワイヤー矯正の基本

歯列矯正を検討する際、費用、期間、痛みといったさまざまな要素が気になりますが、そもそも「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」がどのような治療法なのか、その基本的な仕組みと特徴を理解することが非常に重要です。これからご紹介する両者の原理を知ることは、後で詳しく比較する費用や期間、痛みの違いがなぜ生じるのか、ご自身の歯並びにはどちらがより適しているのかを深く理解するための土台となります。それぞれの治療法がどのようなアプローチで歯を動かし、最終的に理想の歯並びへと導くのか、まずはその基本から見ていきましょう。

マウスピース矯正とは?仕組みと特徴

マウスピース矯正は、患者様一人ひとりの歯型に合わせてオーダーメイドで製作される、透明なプラスチック製の装置「アライナー」を段階的に交換していくことで歯を動かす治療法です。事前に3Dスキャナーで精密な歯型を採取し、AIを駆使した専用ソフトウェアで治療完了までの歯の動きをシミュレーションします。このシミュレーションに基づき、少しずつ形の異なるアライナーが複数枚作製され、約1〜2週間ごとに次のアライナーへと交換していくことで、計画通りに歯が移動していきます。

アライナーは、歯全体を覆うことで特定の歯に弱いながらも持続的な力を加え、歯槽骨(しそうこつ)という歯を支える骨の新陳代謝を促しながら歯を動かします。これにより、従来のワイヤー矯正では難しかった、歯の根元を含めた移動も可能になりつつあります。マウスピース矯正の主な特徴としては、透明なため矯正中であることがほとんど目立たない点、ご自身で取り外しができるため衛生的で食事制限がない点、そして金属を使用しないため金属アレルギーの心配がない点が挙げられます。

ワイヤー矯正とは?仕組みと特徴

ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を接着し、そこに「ワイヤー」を通して継続的な力をかけることで歯を動かす、歯科矯正の分野で長年にわたり標準的な治療法として確立されてきた方法です。ブラケットは歯の動きをコントロールするハンドル、ワイヤーはそのハンドルを動かす動力源のような役割を果たします。ワイヤーの太さや形状、ブラケットに取り付ける角度を調整することで、歯を三次元的に精密に動かすことが可能です。

この治療法の最大の特徴は、対応できる症例の範囲が非常に広いことです。重度の叢生(歯のガタつき)や抜歯が必要なケース、骨格的な問題が関わる複雑な症例など、幅広い歯並びの不正に対応できます。また、装置は歯科医師が管理するため、患者様ご自身で装着時間を守るなどの自己管理の要素が少ない点も特徴です。ブラケットの種類には、金属製の「メタルブラケット」の他に、歯の色に近く目立ちにくい「セラミックブラケット」や「プラスチックブラケット」があります。さらに、装置を歯の裏側に装着する「裏側矯正(リンガル矯正)」もあり、見た目の配慮から選択肢も増えています。

【項目別】マウスピース矯正とワイヤー矯正を7つのポイントで徹底比較

ここからは、歯列矯正を検討されている方が特に知りたいと感じる「費用」や「期間」、「痛み」といった具体的な7つのポイントに焦点を当て、マウスピース矯正とワイヤー矯正を詳しく比較していきます。ご自身の価値観やライフスタイルと照らし合わせながら、どちらの矯正方法がご自身にとってよりメリットが大きいかを判断するための一助となれば幸いです。

比較①:費用|総額はどのくらい違う?

歯列矯正を始める上で、多くの方が気になるのが費用でしょう。マウスピース矯正とワイヤー矯正では、それぞれ費用相場が異なります。全体矯正の場合、マウスピース矯正の費用相場は60万円〜100万円程度、ワイヤー矯正(表側)は60万円〜100万円程度、ワイヤー矯正(裏側/リンガル矯正)は80万円〜150万円程度が目安となります。部分矯正では、両者ともに30万円〜60万円程度が相場です。同じワイヤー矯正でも、歯の表側につけるか、裏側につけるかによって大きく費用が変わることがわかります。

費用の内訳としては、精密検査料、装置料、調整料、保定装置料などが挙げられます。クリニックによっては、これらの費用を全て含んだ「トータルフィー制度(総額提示型)」を採用している場合と、処置ごとに費用が発生する「処置別支払い制度」を採用している場合があります。トータルフィー制度は治療費の総額が明確で安心感がありますが、処置別支払い制度では初期費用を抑えられることがあります。

基本的に歯列矯正は保険適用外の自由診療となりますが、医療費控除の対象となる可能性はあります。診断書や領収書が必要となりますので、確定申告の際に利用できるか、事前に歯科医院や税務署に確認することをおすすめします。

比較②:治療期間と通院頻度|早く終わるのはどっち?

矯正治療にかかる期間は、症例の難易度や選択する治療法によって大きく異なりますが、全体矯正の場合、マウスピース矯正もワイヤー矯正も概ね1年〜3年程度が一般的な目安です。一概にどちらが早く終わるとは言えませんが、ワイヤー矯正は複雑な症例や大きな歯の移動に対応できるため、その分治療期間が長くなる傾向があります。マウスピース矯正の場合、患者様ご自身の自己管理、特に1日20時間以上の装着時間を守れるかどうかが治療期間に直結します。

通院頻度にも違いがあります。ワイヤー矯正は装置の調整やワイヤーの交換のために、基本的に月に1回程度の頻度で通院が必要です。一方、マウスピース矯正は複数のマウスピースを一度に受け取り、ご自身で交換していくため、通院頻度は1.5ヶ月〜3ヶ月に1回程度と、ワイヤー矯正に比べて少ない傾向にあります。これは、お仕事が忙しい方や遠方にお住まいの方にとって大きなメリットとなるでしょう。

比較③:痛み|種類と度合いの違い

矯正治療に伴う痛みは、多くの方が心配される点です。マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらでも、歯が動くことによる圧迫感や鈍痛は共通して発生します。この痛みは、ワイヤー矯正では調整後の数日間、マウスピース矯正では新しいアライナーに交換した後の数日間に感じやすい傾向があります。通常、数日から1週間程度で徐々に和らいでいきますが、痛みの感じ方には個人差が大きいです。

それぞれの治療法に特有の痛みもあります。ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーの端が口内の粘膜に当たって口内炎ができたり、擦れて傷になったりすることが比較的多いです。これに対して、マウスピース矯正は装置が滑らかなプラスチック製であるため、口内炎のリスクはワイヤー矯正に比べて低いと言えます。ただし、アライナーの縁が歯茎に当たって一時的に違和感や軽度の痛みを感じることもあります。

比較④:見た目|矯正中だとバレにくいのは?

矯正治療中の見た目は、特に社会人の方にとって重要な選択基準の一つです。マウスピース矯正の最大の利点は、透明で薄いマウスピースを使用するため、装着していても非常に目立ちにくい点にあります。至近距離で会話しない限り、周囲の人に気づかれることはほとんどありません。また、写真撮影や大事なプレゼンテーション、デートなどの際には一時的に取り外せるため、見た目を気にせずイベントを楽しめるというメリットもあります。

一方、ワイヤー矯正では、最も一般的なメタルブラケットは金属色が目立ちやすいです。しかし、最近では歯の色に近いセラミックブラケットやプラスチックブラケット、白いワイヤー(ホワイトワイヤー)を選ぶことで、以前より目立ちにくくすることが可能です。さらに、歯の裏側に装置を装着する「裏側矯正(リンガル矯正)」は、外からは全く装置が見えないため、究極の審美性を提供します。ただし、裏側矯正は費用が高額になること、舌が装置に当たって発音に影響が出やすいこと、そして治療を受けられる歯科医師が限られるという側面もあります。

比較⑤:対応できる症例|自分の歯並びに合うのは?

ご自身の歯並びの状態によって、適応できる矯正方法が異なります。ワイヤー矯正は、歯を三次元的に精密にコントロールできるため、重度の叢生(歯がガタガタに乱れている状態)や、抜歯を伴うような大きな移動が必要な症例、骨格的な問題が関わる難症例まで、ほぼ全ての歯並びの問題に対応できる汎用性の高さが特徴です。これは、ワイヤー矯正が長年の歴史と実績を持つ治療法であることに起因します。

マウスピース矯正は、技術の進歩により対応できる症例の範囲が拡大していますが、依然として歯の大きな移動や歯の根の向きの厳密な制御が必要なケース、重度の不正咬合にはワイヤー矯正の方が適している場合があります。一般的には、軽度から中等度の叢生や歯の隙間、出っ歯、受け口などに最も適しているとされています。ただし、最近ではアタッチメントと呼ばれる突起を歯に装着したり、補助的な装置と併用したりすることで、以前はマウスピース矯正が困難とされていた症例にも対応可能になるケースが増えています。ご自身の歯並びにどちらの治療法が適しているかは、歯科医師による精密な診断が不可欠です。

比較⑥:日常生活への影響|食事や歯磨きはどう変わる?

歯列矯正は、数年にわたる治療期間を要するため、日常生活への影響は非常に重要な考慮事項です。特に「食事」と「歯磨き」は日々の生活に深く関わるため、治療法によってその利便性や注意点が大きく異なります。ここからは、これら二つの側面から、マウスピース矯正とワイヤー矯正が日々の習慣にどのように影響するかを詳しく見ていきましょう。

食事のしやすさと制限

食事に関しては、マウスピース矯正が大きな利点を持っています。食事の際には必ず装置を取り外すため、治療前と全く同じように好きなものを食べることができます。食べ物の種類による制限は基本的にありません。ただし、食後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを再装着する必要があるため、外出先などでは歯磨きの手間が生じます。

一方、ワイヤー矯正は装置が固定されているため、食事の際にはいくつかの制限があります。粘着性の高い食べ物(ガム、キャラメル、お餅など)や硬い食べ物(せんべい、氷、フランスパン、リンゴの丸かじりなど)は、装置の破損や脱離の原因となるため避ける必要があります。また、カレーなどの着色しやすい食べ物は、ゴムやブラケットの色に影響を与えることがあります。さらに、食べ物がブラケットやワイヤーに挟まりやすく、食後に不快感が生じることもあります。

歯磨きのしやすさと虫歯リスク

口腔衛生の観点では、マウスピース矯正に軍配が上がります。装置を取り外して歯磨きができるため、治療前と変わらず歯ブラシやデンタルフロスを使用でき、すみずみまで丁寧に磨くことが可能です。そのため、虫歯や歯周病のリスクを低く保ちやすいと言えます。ただし、マウスピース自体も毎日清潔に保つ必要があるため、マウスピースの清掃も習慣化することが重要です。

ワイヤー矯正の場合、ブラケットやワイヤーが歯に固定されているため、歯磨きは複雑になります。装置の周りやワイヤーの下に食べかすが溜まりやすく、通常の歯ブラシだけでは汚れを十分に除去できません。そのため、タフトブラシや歯間ブラシといった補助的な清掃用具の使用が不可欠となります。歯磨きに時間がかかり、清掃が不十分だと虫歯や歯肉炎のリスクが高まるため、より丁寧なセルフケアと定期的な歯科医院でのクリーニングが重要になります。

比較⑦:自己管理の必要性|続けられるかどうかが重要

矯正治療の成功には、患者様ご自身の「自己管理能力」が大きく関わってきます。マウスピース矯正は、その特性上、患者様の協力が不可欠です。具体的には、1日20〜22時間以上の装着時間を守ること、決められた期間(通常1〜2週間)で次の新しいマウスピースに自分で交換すること、そして食事のたびに装置を取り外して食後は歯磨きをしてから再装着することなど、日々の厳格な自己管理が求められます。装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず、治療期間が延長したり、最悪の場合は治療計画の再立案が必要になったりするリスクがあります。

一方、ワイヤー矯正は装置が歯に固定されているため、一度装着すれば、患者様が装置の着脱や交換といった自己管理を行う必要はほとんどありません。治療の進行は主に歯科医師の管理下で行われるため、ご自身で日々の装着時間を気にしたり、装置の交換をしたりする手間がかかりません。そのため、ご自身の性格として「細かい作業や継続的な管理が苦手」と感じる方や、「治療の進行を専門家に任せてしまいたい」と考える方にとっては、ワイヤー矯正の方が確実に治療を進めやすい側面があると言えるでしょう。

あなたはどっち?ライフスタイル・目的別おすすめの矯正方法

これまでの詳細な比較を通して、マウスピース矯正とワイヤー矯正それぞれの特性をご理解いただけたかと思います。しかし、ご自身のライフスタイルや治療に求める優先順位によって、どちらが最適な選択となるかは人それぞれ異なります。このセクションでは、具体的な人物像を提示しながら、どのような方にどちらの矯正方法が向いているのかを詳しく解説し、ご自身の状況と照らし合わせて考える手助けをします。

マウスピース矯正がおすすめな人

マウスピース矯正は、その特性から以下のような方々におすすめできる治療法です。ご自身の状況と照らし合わせながらご確認ください。

治療中の見た目を最も重視する人: 透明なマウスピースは装着していてもほとんど目立たないため、人前に出る機会が多い方や、矯正していることを周囲に知られたくない方に最適です。特に、営業職や接客業など、常に笑顔が求められるお仕事をされている方には大きなメリットとなります。

食事制限をしたくない人: 食事の際にはマウスピースを取り外せるため、これまで通り好きなものを楽しめます。硬いものや粘着性のある食べ物を避ける必要がなく、ストレスなく食事ができます。ただし、食後の歯磨きは必須です。

金属アレルギーがある人: プラスチック製のマウスピースは金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配がありません。

自己管理能力に自信がある人: マウスピース矯正は1日20~22時間以上の装着時間を守り、決められたタイミングで自分で交換するなど、患者様自身の規律と協力が不可欠です。しっかりと自己管理ができる方であれば、スムーズに治療を進められます。

通院回数を少なくしたい人: マウスピースは数週間分まとめて受け取ることが多いため、通院は1.5ヶ月から3ヶ月に一度程度と、ワイヤー矯正に比べて頻度が少なくて済みます。忙しくてなかなか通院の時間を確保できない方には大きな利点です。

軽度~中等度の歯並びの乱れである人: マウスピース矯正は技術の進歩により適応範囲が広がっていますが、特に軽度から中等度の叢生(歯のガタつき)や、前歯の隙間などを改善したい場合に効果的です。

ワイヤー矯正がおすすめな人

ワイヤー矯正は、その優れた治療能力と確実性から、特に以下のような方々に適しています。

抜歯が必要な複雑な症例や、骨格的な問題がある人: ワイヤー矯正は歯を三次元的に、かつ精密にコントロールできるため、重度の叢生や深い出っ歯、受け口など、大幅な歯の移動が必要な難症例に最も適しています。骨格的な問題が原因の不正咬合にも対応可能です。

歯並びを根本から徹底的に治したい人: 経験豊富な歯科医師の管理のもと、歯の根の方向までしっかりとコントロールできるため、理想的な咬み合わせと安定した歯並びを追求したい方に適しています。

装置の着脱や管理を面倒に感じる人: ワイヤー矯正の装置は一度装着すれば、患者様自身で着脱や交換の管理をする必要がありません。日々の自己管理に自信がない方や、装置の紛失リスクを避けたい方にとっては、歯科医師に任せきりにできる安心感があります。

治療の進行を専門家に任せたい人: 装置の調整は全て歯科医師が行うため、患者様は定期的な通院以外に特別な管理を必要としません。確実に治療を進めたいと考える方におすすめです。

比較的費用を抑えたい場合がある人(メタルブラケットの場合): 審美性の低いメタルブラケットであれば、マウスピース矯正や審美ブラケットのワイヤー矯正よりも費用を抑えられる場合があります。予算を重視する方の一つの選択肢となり得ます。

食事の制限や歯磨きの複雑さに対応できる人: ワイヤー矯正中は食事の際に注意が必要で、歯磨きも専用の道具を使って丁寧に行う必要があります。これらの手間を受け入れ、口腔ケアを徹底できる方であれば問題なく治療を進められます。

まだ迷う方へ|矯正方法を選ぶ際の判断基準

マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらのメリットにも魅力を感じて、まだ選択に迷われている方もいらっしゃるでしょう。最終的にご自身に最適な方法を見つけるためには、いくつかの重要な判断基準に沿って、ご自身の状況を深く掘り下げて考えることが大切です。以下の質問をご自身に問いかけ、思考を整理する手助けとしてご活用ください。

Q1. 矯正治療において、あなたは何を最も優先しますか?

見た目の目立たなさ、治療期間の短さ、費用の総額、治療中の快適さ、食事の自由度、確実性など、ご自身が最も重視するポイントを明確にすることで、選択肢が絞られてきます。

Q2. あなたのライフスタイルや性格は、毎日20〜22時間の装置装着と自己管理に対応できますか?

マウスピース矯正は、装着時間の遵守と飲食時の着脱、毎日の清掃が成功の鍵です。日々の自己管理を負担なく続けられるか、ご自身の性格や生活習慣と向き合ってみましょう。

Q3. あなたの歯並びは、歯科医師からどちらの治療法が適用可能だと言われていますか?

まずは歯科クリニックで精密検査を受け、ご自身の歯並びの状態や骨格的な問題から、どちらの治療法が適しているのか、あるいは両方可能なのかを専門家の視点で診断してもらうことが不可欠です。自己判断だけで治療法を決めるのは避けましょう。

Q4. 予算の上限はどのくらいですか?

矯正治療は決して安価なものではありません。総額費用、分割払い、医療費控除などを考慮した上で、現実的に無理のない予算を設定し、その範囲内で最適な治療法を探すことも重要な判断基準です。

これらの質問にじっくりと向き合うことで、ご自身にとっての最適な選択肢がより明確に見えてくるはずです。一人で悩まず、信頼できる歯科医師にも積極的に相談し、納得のいく答えを見つけてください。

マウスピース矯正とワイヤー矯正に関するよくある質問

歯列矯正を検討する際、多くの方が抱える疑問や不安は尽きないものです。ここでは、これまでの記事内容で触れきれなかった、あるいは特に多くの方が疑問に思われる点について、Q&A形式で詳しくお答えしていきます。矯正治療に関する疑問を解消し、ご自身の選択に役立てていただくための具体的な情報をお届けします。

Q. マウスピース矯正で治らないと言われました。諦めるしかないですか?

マウスピース矯正で「治療が難しい」あるいは「治らない」と診断された場合でも、すぐに諦める必要はありません。まず、症例の複雑さによってはワイヤー矯正の方が適している、またはワイヤー矯正でなければ対応できないケースがあることは事実です。例えば、骨格的な大きな問題がある場合や、抜歯を伴う大幅な歯の移動が必要な重度の不正咬合などは、ワイヤー矯正が第一選択となることが多いです。

しかし、歯科医師によってマウスピース矯正の経験や得意とする症例の範囲が異なることも少なくありません。マウスピース矯正は近年大きく進歩しており、以前は難しいとされていた症例にも対応できるようになっています。そのため、セカンドオピニオンとして、マウスピース矯正を専門的に扱っているクリニックや、豊富な症例実績を持つ歯科医師に相談してみる価値は十分にあります。別の視点から治療計画を提案してもらえる可能性もあります。

ただし、無理にマウスピース矯正にこだわりすぎることが、必ずしも最良の結果につながるとは限りません。ご自身の歯並びの状態や治療目標をしっかりと伝え、複数の専門家から得た意見を総合的に判断することが大切です。ご自身にとって最も安全で効果的な治療法を選択するために、焦らず慎重に検討しましょう。

Q. ワイヤー矯正とマウスピース矯正は併用できますか?

はい、ワイヤー矯正とマウスピース矯正は併用可能です。この併用療法は「コンビネーション治療」あるいは「ハイブリッド矯正」と呼ばれ、それぞれの矯正方法のメリットを組み合わせることで、より効率的で満足度の高い治療を目指すことができます。

具体的な治療戦略としては、まず治療初期にワイヤー矯正を用いて、抜歯スペースの閉鎖、大幅な歯の移動、歯のねじれの改善といった、比較的難易度の高い処置を行うケースが挙げられます。特に、歯の裏側に装着するリンガル矯正(裏側矯正)で目立ちにくくワイヤー矯正を進めることも可能です。ある程度歯並びが整った段階で、審美性に優れ、ご自身での着脱が可能なマウスピース矯正に切り替えることで、最終的な歯の位置の微調整(フィニッシング)を行うことができます。

このように併用することで、ワイヤー矯正の持つ高い治療力で難症例にも対応しつつ、マウスピース矯正の持つ快適性や審美性を活かして治療を進めることが可能になります。患者さまのライフスタイルや治療の目標に応じて、歯科医師が最適な併用プランを提案してくれますので、まずはご相談されることをおすすめします。

Q. 治療後の後戻りが心配です。どうすれば防げますか?

矯正治療後の「後戻り」は、マウスピース矯正、ワイヤー矯正のどちらで治療しても起こりうる現象です。歯は動いたばかりの状態ではまだ不安定で、元の位置に戻ろうとする力が働くため、そのまま放置すると歯並びが再び乱れてしまう可能性があります。これは歯の生理的な動きであり、誰にでも起こりうることです。

この後戻りを効果的に防ぐために不可欠なのが、「保定装置(リテーナー)」の装着です。治療が終了し、矯正装置が外れた直後から、歯科医師の指示に従ってリテーナーを毎日決められた時間装着する必要があります。一般的には、最初の数ヶ月から1年間は食事と歯磨きの時以外は常に装着し、その後は徐々に装着時間を減らしていくことが多いですが、歯並びを安定させるためには1〜2年以上、場合によっては半永久的に夜間のみ装着を続けることが推奨されます。

リテーナーには、マウスピース型、ワイヤー固定型などいくつかの種類がありますが、どれも治療によって整えられた歯並びを安定させる役割を担っています。リテーナーを正しく使用し続けることが、苦労して手に入れた美しい歯並びを長期的に維持するための最も重要な鍵となりますので、歯科医師の指示をしっかり守り、きちんと装着するようにしましょう。

Q. 金属アレルギーでも矯正治療はできますか?

金属アレルギーをお持ちの方でも、安心して矯正治療を受けていただくことは十分に可能です。一般的なワイヤー矯正で使用される金属(ニッケル、クロムなど)は、アレルギー反応を引き起こす可能性のある金属が含まれている場合があります。そのため、金属アレルギーの既往がある場合は、必ず治療開始前に歯科医師に伝えることが非常に重要です。

金属アレルギーの方に対応できる矯正治療の選択肢はいくつかあります。まず、最も確実なのは金属を一切使用しない「マウスピース矯正」です。透明なプラスチック製のアライナーを使用するため、金属アレルギーの心配がありません。次に、ワイヤー矯正を選ぶ場合でも、ブラケットがセラミックやプラスチックでできた「審美ブラケット」を使用することで、金属の露出を抑えられます。さらに、チタンのようにアレルギー反応が起こりにくい金属を使用したワイヤーを選択することも可能です。事前にアレルギー検査を行い、ご自身が反応する金属を特定した上で、その金属を使用しない治療法を選択することも有効です。

治療を始める前にパッチテストなどでアレルギーの有無を確認し、ご自身の体質に合った治療法を歯科医師としっかり相談して決めることが大切です。

まとめ|自分に最適な矯正方法を見つけるために

これまで、マウスピース矯正とワイヤー矯正それぞれのメリット・デメリットを、費用、期間、痛み、見た目、日常生活への影響といったさまざまな角度から詳しく比較してきました。どちらの矯正方法も、一長一短があり、ご自身のライフスタイルや治療に求める優先順位によって最適な選択は異なります。このまとめでは、これまでの情報を踏まえ、皆さんがご自身にとって最良の矯正治療を選択するための最終的な心構えと、具体的な次のステップについてお伝えします。

納得のいく治療を受けるには信頼できる歯科医師への相談が不可欠

この記事で提供した情報は、あくまで一般的な知識であり、最終的な判断は専門家である歯科医師との相談の上で行うべきです。なぜなら、人によって骨格、歯の状態、生活習慣、そして治療への期待値は千差万別であり、最適な治療法は個別に大きく異なるからです。インターネット上の情報だけで自己判断せず、必ず専門家の意見を聞くことが大切になります。

信頼できる歯科医師を見つけるポイントはいくつかあります。まず、矯正治療の経験が豊富であることはもちろん、メリットだけでなくデメリットやリスクも正直に説明してくれる医師を選びましょう。また、患者さんの希望や不安を丁寧にヒアリングし、複数の治療選択肢を提案してくれるかどうかも重要な判断基準です。歯科医師との良好なコミュニケーションを通じて、二人三脚で治療を進めることが、納得のいく結果に繋がる最も重要な要素と言えるでしょう。

まずは無料カウンセリングでシミュレーションを受けてみよう

もし今、矯正治療に興味があり、どちらの方法が良いかまだ迷われているのであれば、まずは気軽に歯科クリニックの無料カウンセリングを受けてみることをおすすめします。多くの歯科クリニックでは、矯正治療を検討している方向けに無料カウンセリングを実施しています。

特にマウスピース矯正を検討している場合、カウンセリング時に専用の口腔内スキャナーを用いた3Dシミュレーションを受けられることが多いです。このシミュレーションによって、治療後の歯並びがどのように変化するかを視覚的に確認できるため、治療へのモチベーションを高める効果も期待できます。複数のクリニックでカウンセリングを受け、提示された治療計画や費用、医師との相性などを比較検討することが、後悔のない選択に繋がるでしょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
自身の歯についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

小野瀬 弘記 | Onose Hiroki

東京歯科大学卒業後、千代田区の帝国ホテルインペリアルタワー内名執歯科・新有楽町ビル歯科に入職。
その後、小野瀬歯科医院を引き継ぎ、新宿オークタワー歯科クリニック開院し現在に至ります。
また、毎月医療情報を提供する歯科新聞を発行しています。

【所属】
日本放射線学会 歯科エックス線優良医
JAID 常務理事
P.G.Iクラブ会員
日本歯科放射線学会 歯科エックス線優良医
日本口腔インプラント学会 会員
日本歯周病学会 会員
ICOI(国際インプラント学会)アジアエリア役員 認定医、指導医(ディプロマ)
インディアナ大学 客員教授
IMS社VividWhiteホワイトニング 認定医
日本大学大学院歯学研究科口腔生理学 在籍

【略歴】
東京歯科大学 卒業
・帝国ホテルインペリアルタワー内名執歯科
・新有楽町ビル歯科
小野瀬歯科医院 継承
新宿オークタワー歯科クリニック 開院

 

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